傘になる 誰かの首を絞めることもできる両手で雨粒を抱く
(うたの日/自由詠/10日)
とくべつだ きみの名前を呼ぶ前にちいさなドラムロールが響く
(うたの日/題『恋』/11日)
次々と切り刻むのが気持ちよく無心で作っていくラタトゥイユ
(Twitter/20日)
僕たちを置き去りにしてフィナーレを迎える花火の緑鮮やか
(Twitter/25日)
青空を掴みたかった僕たちがいっせーのーででひろげるシーツ
(Twitter/25日/『ごなフリペ』投稿作)
―――――
5月は短歌研究新人賞に投稿した30首を含めて、66首でした。ひらがなへのひらきかたを模索する日々だったような気がします。そして試行錯誤は続く。