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言葉にできない

絶版になっている『ターミナル』の詩はすべて『現代詩文庫平田俊子詩集』に収録されていると平田さんご本人に教えていただき(ついったらんどというのはすごいところです……)書庫から出してもらって借りてきた。買う気はあるけどとにかく早く読みたくて……!

平田俊子詩集 (現代詩文庫)

平田俊子詩集 (現代詩文庫)

 

「うさぎ」という詩が読みたくて、『ターミナル』が読みたかった。受け取ってすぐに、まっさきに「うさぎ」を開いて、あーーーーーもう、すきだ、なにこれ、すきだ。鼓動が早まる感じがする。汗までかいてきそう。でも雪原のひんやりした空気を感じて、脳内が真っ白になる。でも生々しくて、血飛沫を感じて、いとおしくて、心が震えてしまう……。全人類読んで……。読めばわかるよ……。

文字列だけなのに、それだけなのに、伝わってくることがとても多い。白のイメージと赤のイメージのコントラスト。冷感。空気感。呼吸。鼓動。それから感情。うまく言葉にできないというか、言葉にしすぎても良くないと思うからこんな感想しか書けないんだけど、ぜひ読んで、なにかを感じてほしい作品です。本当にすごい。大好き……。家に帰って他の作品もたっぷり堪能します……しあわせ……。