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第21回にいがた市民文学の話と笹井宏之賞の話

11月23日、「にいがた市民文学」が発刊され、第21回にいがた市民文学の結果が発表されました。短歌部門は3首連作での募集でした。連作での賞や大会って最低でも15首、基本的に30首か50首が多いと思うのですが、こちらは3首。ネプリなどの企画でも連作って5首~7首くらいで少ないものだと思うのですが、さらに少なく、わたし自身も3首の連作っていうのははじめて作った気がします。

結果は、入選2首でした。2首って?という感じだと思うので簡単に説明すると、トップの文学賞から、奨励賞、佳作、入選3首、入選2首、入選1首、と続いています。

せっかくなので応募作を全部載せておきます。

夏の夜          高橋梨穂子

約束の時間にスマートフォンが鳴りやさしく灯るあなたの名前

この街の生活のこととして話す窓を叩いている雨のこと

来年は一緒に見たい眼裏にあなたの声が咲かせる花火

 選ばれた2首は約束の~とこの街の~で、冊子にタイトルの掲載はありませんでした。

3首連作ははじめてで難しいと思ったりもしたのですが、でもいま思うと15首や30首の連作を作るのとなにも違いはなくて、わたしがただ短歌を詠むのが難しかっただけだったような気がします。そして難しいなりに好きな感じに詠めたので結果に悔しくも思いますが、まだまだだと自分でわかる部分も大きいです。ふむ~。あとタイトルをつけるのがすごく苦手だということに、今年連作をいろいろな場所に応募するようになってからはじめて気が付きました。すごい、出せば出すほど勉強になる……。

 

そして以下別の話になりますが、第1回笹井宏之賞が発表されましたね!!!わたしは応募していないのですが、柴田葵さんが受賞されたということで部屋で踊りました。本当にうれしい。常々「葵サン、連作作るのメッチャウマイ(上の句)」と思っているので、「きっと最高の連作なんだろうな……!」と作品を読む前から納得してしまいました。早く受賞作を読みたいし、副賞として歌集が出版されるはずなので、心から楽しみです……!柴田葵歌集なんて最高に決まっている……!

葵さんの連作は息をするように詠まれた歌という感じがして、日常のことを盛りすぎず、でもしっかりと作品として短歌にしている感じがするところがも~~~~~ほんと~~~~~にうまいな~~~~~といつも思っています。わたしも葵さんみたいに歌を詠めるようになりたい!葵さんみたいに連作を作れるようになりたい!と思っています。まじです。いつも思っています。ほんとに。だから連作を作るのに悩むと「葵さんだったらこの日常をどう切り取るかな」とかまじで考えます。まあそれで思った通りに詠めるわけじゃないんですけど。だからこそ葵さんのすごさを実感します。

本当におめでとうございます~~~~~!