昨年「綿帽子かぶる瞬間津田梅子、ココ・シャネルらの空を想った」という歌を詠んだ（『コスモス』2020年1月号）。賞への応募作で選考会のときにも触れてもらったが、わたしの意図していた歌意と少し異なって読まれてしまっていた。ただ、読者に渡った時点でどう読むかは自由だと思っているし、作品の自解ほどダサいものはないと思っているので、これからも深く語ることはないと思う。ただ、今日が国際女性デーだということで思い出す歌。他に「友人が次々佐藤になっていく夫婦同姓婚のさみしさ」という歌も。
上に挙げた2首は、30首の連作として佳作に入り掲載された22首のうちのさらに一部だ。この連作についても、掲載されなかった8首については再度推敲や取捨選択をしたい（別のものに差し替える可能性ももちろんある）のだが、22首分はネットのどこかにも残しておこうかなとずっと考えている。
