すきによんでねブログ

たかはしりおこのなんてことないブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

宮柊二記念館全国短歌大会の話

宮柊二記念館全国短歌大会で、秀逸Ⅱという結果をいただいた。秀逸Ⅱって、賞なんだろうか。選?そのへんのことがよくわからないので「結果」って書いたんですが……。 この大会はわたしにとって、思い出深い大会である。 小学生のとき宮柊二の作詞した校歌を歌…

2019年10月3首

リプレイでもう一度跳ぶ石川の羽を持たないきれいな背中(Twitter/7日) アオハルを決めつけられているような青いワイシャツすこし着崩す(うたの日/自由詠/10日) 咳をしても一人 はがして食べあったバウムクーヘンのかけら見つかる(Twitter/18日) ――…

車いすラグビーについてのつぶやき

数日前に番組表を見ていたら車いすラグビーがあって気になって録画したのを見ていたんだけど、ものすごく面白かった!車いすバスケは知ってるけどラグビーがあるなんてまったく知らなくて、しかもわたしは車椅子じゃないほうのラグビーもルール全然わかんな…

和田誠についてのつぶやき

ミッフィー55周年の時に和田さんの描いたブルーナとミッフィーが本当に本当に可愛かった。 父の愛読書のひとつに「ポートレイト・イン・ジャズ」があったし「きまぐれロボット」もあったし、和田誠という名前を認識する前からその独特のタッチが好きだった。…

おはよう

高校一年生の初期、登校すると二番目に教室に入ることが多かった。そんなとき先に教室にいるクラスメイトはいつも同じだった。人見知りもあってクラスメイトと話すこと、特に自分から話しかけることがあまりなかったわたしでも、ある日「おはよう」と声を掛…

2019年9月自選3首

「東京駅 かみなりおこし」と打ち込めば指がとらえる「りおこ」の動き(Twitter/1日) 満水で止まる除湿機ぼくたちもあふれてしまう前に休みたい(うたの日/自由詠/11日) 引き出しの奥から出てきた恋の火をそっとなぞってすぐに揉み消す(Twitter/22日…

ゲルニカ

図工室は普段使うことのない教室だった。図工の授業は教室でやるし、なんらかのイベントのときに使うくらいの教室だった。昼休みもそこには誰もいなくて、ただ、確か体育館の隣にあったように記憶していて、だから遊ぶ合間にそっと忍び込んで、かといって何…

結婚についてのつぶやき

夫の親戚が10年を超えるカップルだけどお互い仕事をしていて遠距離で~って感じで結婚していなかったの、そういう関係もありだし、安易に結婚を選んだわたしにとってはバリバリ働くのかっこいいし素敵だなと思う対象だったし、そのままでもいいんじゃないか…

『ぬるくゆるやかに流れる黒い川』(櫛木理宇/双葉社)

ぬるくゆるやかに流れる黒い川 作者: 櫛木理宇 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2019/06/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る まず、6月に出版されたばかりだというのに置いてあった図書館に感謝したい……。とても面白かった。…

櫛木理宇をいくつか

友人に櫛木理宇の『少女葬』を薦められた。図書館に行ったがなかったので、他の櫛木作品を借りた。(『少女葬』はそのうち買おうと思っている) まず『赤と白』(集英社)を借りた。次々と読み進め、夜更かしをしそうになった(先日伊坂幸太郎の『重力ピエロ…

2019年7月自選3首

きみはいつも木から降りられなくなった猫を呼ぶみたいにぼくを呼ぶ(うたの日/自由詠/10日) (自分にはいらないからと一行でないものとされる空気抵抗)(Twitter/26日) コンビニで手軽に買ったビールにも等しく夏はやってくること(Twitter/連作「夏…

『津田梅子』(大庭みな子/朝日文庫)

津田梅子 (朝日文庫) 作者: 大庭みな子 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2019/07/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 『津田梅子』(大庭みな子/朝日文庫)を底本とした埼玉福祉会の大活字本を読んだ。最近、大活字本は読みやすいな~と…

『女ぎらい――ニッポンのミソジニー』(上野千鶴子/紀伊國屋書店)

『女ぎらい――ニッポンのミソジニー』(上野千鶴子/紀伊國屋書店)読了。とても面白かった。(ネタバレ等内容に触れる記事ではありません) 女ぎらい――ニッポンのミソジニー 作者: 上野千鶴子 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2010/10/06 メディア: …

喪服の話

大学に入学するとき、いつ何があるかわからないからと、母が喪服を買ってくれた。デパートに行って一緒に選んだ。あれから8年、幸せなことに、まだ一度もそれを必要としたことがない。/ずっとしまってあって、引っ越しのたびにこんなものもあったなあという…

『みずつき8』を読むそのに

瀧口美和さんの「水音」。どの歌も……!好き……!!!!! 一首目、なくなくなくと続いて「泣く」に着地する感じがすとんと心に響いて、ただ泣いている事実だけが残る感じ……。うーん、上手く言葉にできない。意味としてはなんで泣いているのかとかはわからなく…

『みずつき8』を読むそのいち

6月も終わってしまったしとっても今更なんですけど、『みずつき8』を読んでいます。書きたいことを少しずつぽつぽつ。タイトルにそのいちって書いちゃったけど続くかは不明。 がねさんの「ぱられる」。みずつきはそれぞれの歌が水分を含有(?)しているの…

2019年6月自選5首

靴を脱ぎできそこないのおきあがりこぼしのようになる午後十時(うたの日/題『起』/2日) この夏の予定について燦々とあなたが手話で咲かす向日葵(うたの日/題『両』/3日) 日の丸の正しい赤を選べないままでまどろむ令和のひなた(Twitter/5日) 中指…

言葉にできない

絶版になっている『ターミナル』の詩はすべて『現代詩文庫平田俊子詩集』に収録されていると平田さんご本人に教えていただき(ついったらんどというのはすごいところです……)書庫から出してもらって借りてきた。買う気はあるけどとにかく早く読みたくて……! …

『夏みかん酸つぱしいまさら純潔など 句集「春雷」「指環」』(鈴木しづ子/河出書房新社)

図書館でまた本を借りた。『夏みかん酸つぱしいまさら純潔など 句集「春雷」「指環」』(鈴木しづ子/河出書房新社)夏みかん酢つぱしいまさら純潔など作者: 鈴木しづ子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/08/20メディア: 単行本購入: 3人 クリック:…

最推しについてのつぶやき

出先で見たサンリオの新しいグッズ、マロンちゃんやバツ丸を見て「ひぇえ~!!!!!お医者さん!?かわいい!!!!!」と思ったのだけれど、他を見たら科学者だったw総選挙のときの近未来的衣装とシンクロさせてあるのね。マロンちゃん女医さんかわいい…

黙祷

2001年6月。黙祷をした一番古い記憶。あなたは「附属池田小事件」を覚えているだろうか。小学生が何人も犠牲になった。あの事件が起きたとき、わたしも小学生だった。 当時事件について詳しくわかっていたわけではないし、今でも詳しく覚えているわけではな…

図書館の話

昨年の夏、こんな記事を書いた。 この図書館には利用者のおすすめコーナーがある。所定の用紙に紹介文を書くとその本と一緒に並べてくれるコーナー。当時、この『宝物』についてブログ記事より少し簡潔に書いたものを投稿した。そのコーナーに置かれてからは…

2019年5月自選5首

傘になる 誰かの首を絞めることもできる両手で雨粒を抱く(うたの日/自由詠/10日) とくべつだ きみの名前を呼ぶ前にちいさなドラムロールが響く(うたの日/題『恋』/11日) 次々と切り刻むのが気持ちよく無心で作っていくラタトゥイユ(Twitter/20日)…

つぶやき『ピンクのクラウン』

ピンクのクラウンを乗り回す婆さんになりたいなとふと思ったけど、婆さんと呼ばれる歳で車を乗り回すのは周りの人に迷惑をかける可能性が高まる。となると、私有地で車を乗り回し、外出のときはタクシーというのが望ましい。そんな生活を考えたらお金はあれ…

ナツ語にまつわるエトセトラ

ナツ語の感想を書こう書こうと思いつつうまくまとめられず、アンケートに書ききったしTwitterには書かなくていいかの気持ちになりかけてきているんだが、大きいこととしては「岡内さんが舞台の上で楽しそうにしてたのが何より嬉しかった」ということと、「金…

Twitterの話

ツイートするのに気を遣う。こんなことわざわざツイートしなくても良かったと感じて、ツイートを消してしまうことが多い。 少し前までフォローを減らして、必要な情報を逃さないようにと思っていた。が、最近は人脈というか、フォローを増やしてみようと思い…

明日はきっと少しだけ

//タイトルはGOOD BYE APRILの曲名です しんどい世界から回復する方法がわからなくなってしまった。何をしてもさみしい。ここ数日舞台のDVDばかり見ているけれど、結局行けない寂しさにしかならない。/『スロウハイツの神様』の初演。行きたかったけれど行…

2019年4月自選5首

そのへんの果物ナイフで父親を殺してニュースになる大学生 (ネットプリント『140字新聞』4月号/連作「キレない若者」より)雨傘に張りつく雨、ごめん。わたし、あなたを拒まずに生きられない (ネットプリント『140字新聞』4月号/連作「レイニーサタデー…

2019年3月自選2首

早咲きの桜見上げてまだ何も忘れていないと気付いてしまう (Twitter/連作「三月八日」/8日)寄り道の石階段でするグリコ恋をするのもしないのも自由 (うたの日/題『する』/21日) ――――― 3月は27首でした。うち6首がなずなさんとのいちごつみで、他は新…

#2017年の自選五首を呟く

ふわり浮く身体 あなたは軽々とひとりの女を春風にする/高橋梨穂子 『平成二十八年度NHK全国短歌大会』佳作(俵万智選・題詠「風」) 『サラダ記念日』の恋の歌たちがめちゃくちゃ好きなので、そんな俵さんに選んでもらえたのがとてもうれしかった歌。巻き…