昨日のことだけれど、sankaku▲ch(#10)を見ていました。最近ツイッターでぎゃあぎゃあ騒ぐのはやめようと思って(うっかり騒いだ時は消しちゃう)黙っていたのだけれど、やっぱり書きたいからこっちに書いちゃう。っていうかタイムラインを荒らしてしまいそうなときはこっちに書くのもありかもなあ。
ということで心置きなく鈴木裕斗くんの話を。
続きを読む
前回はタイトルや組み合わせの段階で気になっていた作品を中心に感想を書きました。
nashkrkr.hatenablog.com
今回はもう少し範囲を広げて感想を書いていきます。
秋山生糸さん『オペラグラス越しの愛』(タイトル提供:七波さん)
KOEEEEEって声が出ました。わたしはジャニオタかつ舞台オタなのでオペラグラスの大事さをよく知っているのですが、そういう使い方じゃないオペラグラスの使い方の歌……。どういう使い方かはここでは言いません……。とても面白いので読んでみてほしい……。
主体のいる場所(六首目から推測するに自室のベランダだとは思う、けど部屋とは別に観測場所を持っているとしたらそれもそれでこわいし、この人ならありえそうでさらにこわい)から相手の部屋の距離がどれくらいのものなのか、オペラグラスの倍率などはわからないけれど、けっこうがっつり
見えてて本当にこわい!!!!!二首目がこわい!!!!!
本当にこういう人がいると考えるとぞっとしますが、この連作の感想において「こわい」は褒め言葉だと思います。
あひるだんさーさん『桃・犬・猿・鳥』(タイトル提供:小澤ほのかさん)
すごい連作だ……これは名作だ……。内容としては、今年起きた西日本豪雨とは書かれていないけれど、豪雨災害のことが詠まれています。
このタイトルは明らかに桃太郎を連想されるタイトルだし、元々桃太郎から考えられたタイトルだとは思うのですが、特にそのへんを匂わせないで連作がスタートします。一首目に桃、二首目に猿、と一首ずつにキーワードを詠み込みながら被災地の様子が詠まれています。そして五首目に主題というか大きなテーマというかそういう歌がきて(語彙力がない)、六首目で……!という感じです。六首目を読んで「伏線が回収された」感がありました。いや伏線ではないのだけれど。すごいうまい作り方がされていると思います。(連作の上手い下手はよくわからないんですけど)(でもわたしもこんなん読みたいと思った)
連作の組み方としても、タイトルからの作り方としても、災害についての作品としても、すごいなあと思いっぱなしの連作です。
――――――
以上、2018年8月中旬頃に書いたものです。ここまで書いて力尽きていました。本当は続きも書けたら良かったのだけれど、多分しばらくは気力がないし、このまま書かずに終わってしまいそうだったので、せめて書いた分は……!と思い今さらのうp
なんだかとってもごめんなさい。今年もよろしくお願いいたします。
11月23日、「にいがた市民文学」が発刊され、第21回にいがた市民文学の結果が発表されました。短歌部門は3首連作での募集でした。連作での賞や大会って最低でも15首、基本的に30首か50首が多いと思うのですが、こちらは3首。ネプリなどの企画でも連作って5首~7首くらいで少ないものだと思うのですが、さらに少なく、わたし自身も3首の連作っていうのははじめて作った気がします。
結果は、入選2首でした。2首って?という感じだと思うので簡単に説明すると、トップの文学賞から、奨励賞、佳作、入選3首、入選2首、入選1首、と続いています。
せっかくなので応募作を全部載せておきます。
夏の夜 高橋梨穂子
約束の時間にスマートフォンが鳴りやさしく灯るあなたの名前
この街の生活のこととして話す窓を叩いている雨のこと
来年は一緒に見たい眼裏にあなたの声が咲かせる花火
選ばれた2首は約束の~とこの街の~で、冊子にタイトルの掲載はありませんでした。
3首連作ははじめてで難しいと思ったりもしたのですが、でもいま思うと15首や30首の連作を作るのとなにも違いはなくて、わたしがただ短歌を詠むのが難しかっただけだったような気がします。そして難しいなりに好きな感じに詠めたので結果に悔しくも思いますが、まだまだだと自分でわかる部分も大きいです。ふむ~。あとタイトルをつけるのがすごく苦手だということに、今年連作をいろいろな場所に応募するようになってからはじめて気が付きました。すごい、出せば出すほど勉強になる……。
そして以下別の話になりますが、第1回笹井宏之賞が発表されましたね!!!わたしは応募していないのですが、柴田葵さんが受賞されたということで部屋で踊りました。本当にうれしい。常々「葵サン、連作作るのメッチャウマイ(上の句)」と思っているので、「きっと最高の連作なんだろうな……!」と作品を読む前から納得してしまいました。早く受賞作を読みたいし、副賞として歌集が出版されるはずなので、心から楽しみです……!柴田葵歌集なんて最高に決まっている……!
葵さんの連作は息をするように詠まれた歌という感じがして、日常のことを盛りすぎず、でもしっかりと作品として短歌にしている感じがするところがも~~~~~ほんと~~~~~にうまいな~~~~~といつも思っています。わたしも葵さんみたいに歌を詠めるようになりたい!葵さんみたいに連作を作れるようになりたい!と思っています。まじです。いつも思っています。ほんとに。だから連作を作るのに悩むと「葵さんだったらこの日常をどう切り取るかな」とかまじで考えます。まあそれで思った通りに詠めるわけじゃないんですけど。だからこそ葵さんのすごさを実感します。
本当におめでとうございます~~~~~!
//タイトルはLUNKHEADの曲名です。
LUNKHEADのファンのひとたちはやさしい、という話をしたい。
もう12年も前の話だけど、ロッキンでランクのグッズを買ってほこほこした気持ちでシーサイドトレインに乗った。ひとりだったので相席だった。同席したお姉さんがわたしの抱えるTシャツを見て、「ランクヘッドのファンなんですか?」と声をかけてくれた。わたしは当時中学生でまわりにランクヘッドを知っている友達なんていなくて、人と音楽の話をしたことなんてほとんどなかった。だからもううれしくて。何を話したかは覚えていないのだけれど、「わたしも好きなんですよ~」というお姉さんと本当にほんの少しの時間だけれど話をした。終点に着いて、「今日は楽しもうねー!」と言われてわかれた。
この話とまったく別の話で、もうひとつある。
これも10年くらい前の話。ランクヘッドがツアーで地元に来た、そのライブの時の話。
ライブハウスに着いたのが開場前で、整理番号順に並んで待っている時間だった。が、わたしはグッズを買って着替えようと思っていたので、とりあえず列の人に番号を聞いていって、間に合えばこのあたりだなあと目星だけつけて列を抜けた。着替え終わるともう入場が始まっていたので、少し遅い番号のところで入場した。中に入ると声をかけられた。
「あ!○○番の子!ここだよー!」
わたしはひとりで行ったのでもちろん知らない人なのだけれど、さっき番号を聞いて回ったときに声をかけ、番号が近かった女の人だった。
すごくないですか?普通列抜けた知らない人に声かけます?そんなもんなの?ライブハウスの民優しすぎじゃない?
ということでわたしはそのお姉さんの横にぬるっと進んでいってライブを楽しんだのだった(もちろん後列でも楽しむけど!)
他のバンドのファンにもこういうやさしい人たちはたくさんいるんだろうけど、ランクファンの人たちにやさしくされたことが、わたしにとってはとても印象的でした。あの時のお姉さんたち本当にありがとうございました。ここで言っても届かないだろうけど、ずっと覚えている出来事たちです。
いろいろ考えながら、考えすぎてなんの形にもできぬまま、Twitterも低浮上ですが、生きています。今日(もう昨日だ)は一時間くらい散歩をしました。本当はそんなことをしている場合ではなく、ちょっとした仕事のために本を読まなきゃだし、資格の勉強をしなきゃだし(三日坊主で停滞中)、でも読みたい本もわんさかあって(所有物の積ん読もひどいのに図書館に行くたびに何らかを借りてしまう)、人から借りている本もあり、なんでこんなに本にまみれているのだ……?読書は嫌いじゃないけれど特別読書家というわけでもなく、飽き性なので長文を読むのが苦手で、加えてたくさん読むべき本があると優先順位がつけられなくて、頭パーンって感じです。自分で作った状況なのに……。
資格は三日でつまずいてしまうくらい難しく、理解できたら絶対楽しいと思うのに難しい。という状況。
資格の話からは離れますが、例えば百人一首を読んで、訳してみようと意気込んで、でもわたしは古語にめちゃくちゃに弱くて、調べながらやっても全然わからない、その状況に近いです。わかったら面白いだろうにわかるところまでがエベレスト。
百人一首は諦めて訳を読んでもそこに趣とかつまり詩情とかを感じることができなくて凹みました。
一時間の散歩ではとにかくひたすら歩いて、でも特に発見や収穫はありませんでした。でも楽しかった。少しずつ涼しくなってきて、日陰であれば快適に歩ける季節になってきたなと思いました。
最近はそんな感じです。
あと、この間、少し早いですがNHK全国短歌大会に応募しました。今回は題詠で納得できる歌が生み出せなくて、自由詠二首。
郵便局で振込して出したのですが、そのまま手帳を置きっぱなしにして忘れ、郵便局の方に大変ご迷惑をお掛けしました。ありがとうございました……いつもありがとうございます……本当にお世話になっています……町の郵便局、大好きです……
発売から少し経ってしまったのですが……
「愛と数学の短歌」をメインに、高校生の男の子と女の子の恋物語が進んでいくという「歌集のようでもあり小説のようでもある」本になっていました。さらに数学についてのコラムも充実していて三度美味しい……かと思えばいつかさんのイラストも可愛いので四度美味しいと言い切れるとんでもない本です。
しかも短歌は1ページに1首どどん!と載っていて、自分の歌が載っているページを見たときはなんだかとても贅沢な気持ちになりました……。そんな組み方なので1首1首もじっくり味わえます。
物語パートもドキドキしながら読み進め、コラムも楽しく読めました。コラムに関しては奥深い数学のほんの表面にすぎないのだと思いますが、その表面部分をわかりやすく書いてあるので読みやすいと思います。
数学が好きな方も苦手な方も、ぜひ読んでみてください。
ちなみにこの書籍の出版を記念して、現在、愛と数学の短歌コンテストが開催されています!
【『愛×数学×短歌』発売記念 #愛と数学の短歌コンテスト 開催!】
— 横山 明日希@『愛×数学×短歌』発売中! (@asunokibou) 2018年9月3日
毎度沢山の短歌の応募を頂いてます「愛と数学の短歌コンテスト」を、『愛×数学×短歌』の発売を記念して本日9月3日から9月30日まで開催します!#愛と数学の短歌コンテスト をつけてツイートすればOK!
沢山の作品、お待ちしています✨ pic.twitter.com/tIxqSH4AtV